3月中旬を過ぎると、指宿では早めの春が訪れます。日によっては寒い夜もありますが、日中はとても活動しやすくなります。アトリエ、薩摩解放区にも無事にデスクを設置することができました。連れ込み宿がアトリエに大変身です。

実際にここで絵を描いてみて、集中力は、環境音にかなり左右されるんだな〜と改めて感じました。
国道が近いので車の音はしますが、小鳥のさえずりや虫の声は集中力を高めつつ、リラックスした状態を長く維持できるような気がします。Youtubeでそういう自然音を流しながら絵を描いたこともありますが、やっぱり生音の方がいいですね。新しいデスクでは、ほとんど音楽を流さないようになりました。
前までは自宅で仕事をしていたので、数時間に一度はネコが入ってきてしまう環境でした。新しい環境では完全に一人だと思っていたのに、最近は二匹の猫がアトリエに寄るようになりました。

茶トラの子はオスで、2年くらい前からちょくちょく見るようになりました。近づくと威嚇しますが、カリカリが欲しいと室内まで上がって催促してきます。

グレーの子はたぶんメスで、今年から見かけるようになりました。最初はビクビクしていましたが、茶トラと一緒に来るようになって、今ではゆったりとリラックスするようになりました。
アトリエに住んでいるというわけでなく、どうやら2匹の通り道のようです。
自宅にはネコがいるし、2匹を家族として迎えるほどの経済的な余裕もないので、自分としてはいつも距離感を戸惑っています。このアトリエは自分の所有地でなく、使わせてもらっている立場なので何の決定権もありません。

いろいろ考えたり、今も悩んでます。それでも、痩せ細った動物と遭遇したら、それがネコでもイヌでも、例えタヌキでもカラスでもアナグマでも、何か食わせて命を繋げたいと思います。でも、それが野生動物を餌付けしてしまうこと、繁殖し過ぎて他の固有種が減ってしまう可能性もあります。
でもきっと、こうやって考えて、悩みながら関係性を築くこと、それが「共存」という選択なんだと実感しています。

とりあえずは今は、同じ借宿を共有する者同士、曖昧な関係のまま、平和的に共存していけたらと思っています。
カリカリを与える量は制限して、餌付けし過ぎないように気をつけています。事故の可能性もあるので、除草剤を使うのもやめました。ネコだけでなく、ここで暮らす他の動植物が良い時間を過ごし、良い人生だったなと思ってもらいたいです。