4月になり、指宿では夏のような強い直射日光を感じる日が増えてきました。今年はアトリエに実っていた梅で梅ジュースを仕込みました。出来上がるのが楽しみです。

今年に入ってからは生産性や効率より、心の状態を清く保つように意識して過ごしています。誰かの心を動かす作品を生み出し続けるためには、点数や技法よりも、心をこめて描くことが何よりも重要だと気付いたからです。

1日の仕事を始める前に、散歩がてら神社や自然の多い場所に立ち寄るようにしています。そうすることで自然と心が落ち着き、頭の中が静かになります。
中でもお気に入りのスポットは、指宿神社の裏にある「てんちの杜(もり)」です。NPO法人「縄文の森をつくろう会」の方々によって管理されているビオドープです。

ビオトープとは、「生きものの暮らす場所」という意味で、日本だと草地や森に生物が住み着ける水辺をつくることが多いです。
自然界で特定の生物だけを保護するには限界がありますが、ビオドープはその生物が捕食する他の生き物や草木、繁殖地なども含めた自然の生態系をまるごと維持することが可能です。
いいですよね〜、ビオトープ。僕もアトリエにつくりたいです。

春先にはたくさんのオタマジャクシがいて、翌月に見に行ったら小さなカエルがたくさん生まれてました。今はそのカエルたちが少しづつ大きくなっていく過程を見ることができます。

季節ごとに現れる生き物たちは変化し、その成長過程が見られるから、ここには何度来ても飽きる気がしません。毎度新しい発見や気づきがあります。

ありのままに生きる生き物を見つけたときの「あ!」という、あの感覚は、なんとも言葉で表現しにくいもので、「感動」というか、「驚き」というか、自分にピンとくる作品を見つけ出したときの感覚と、少し似ているような気がします。

今年からは自然、鳥居、神社、御神木からインスピレーションを得て絵を描くようになり、そういったテーマで描いてほしいという依頼も増えてきました。

自分の心を動かしてくるものを通し、誰かの心を動かす作品を描き続けていきたいです。