Column

自生地から育て方を想像する

自生地から育て方を想像する

自作のモルタルポット、KANDYPOT(キャンディポット)をつくるようになって3年が経ちました。今年こそはオンラインストアで販売するつもりです。毎年のように言ってる気がしますが。笑 KANDYPOTをきっかけに植物に興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいので、植物とのセット販売も考えています。 植物を置く場所は人によって様々で、水やりの頻度や水分量を数値化するのは困難です。今回は初めて多肉植物とサボテンをお迎えする方に向けて、彼らの自生地から育て方をイメージしてもらえたらと思い、記事を書こうと思いました。     1、多肉植物とサボテンの自生地   多肉植物とサボテンは、本体に水分を貯蔵できる機能を持った乾燥に強い植物です。 多肉植物の多くは南アフリカやケニア、マダガスカル、メキシコ、ペルーなどの乾燥した高原や岩場、海岸などに生息しています。 サボテンの多くはメキシコを中心に北・中・南アメリカ大陸の乾燥した地域に生息しています。 多肉植物とサボテンは基本的に1年を通してほとんど雨が降らず、乾季と雨季がはっきりしている地域に自生しています。雨の降らない間は、本体に貯蔵した水分で過ごしています。      2、たくさんの多肉植物とサボテンの原産地、メキシコの気候   僕はメキシコの中心部に近い「ケレタロ」という町に数ヶ月間滞在したことがあります。初めてメキシコに着いて空港を出たとき、「空気が乾っから」と感じたのが印象的でした。 到着してすぐは雨季でした。日中はカラッとした晴れで、夕方、または夜になると土砂降りの雨が短時間だけ降るといった天気でした。 乾季に移り変わると、日光は非常に強く、日照時間も長くなっていきます。太陽が昇っている時間も長いので、1日が長く感じました。 日中の外出時には必ず日焼け止めを全身に塗っていたので、1ヶ月で1番大きいNIVEAのクリームを1本消費しました。 メキシコの夜は、乾季も雨季も日が落ちると急激に温度が下がります。風が吹く日は湿度も下がり、春でも気温は15~10度まで下がります。僕はケレタロの冬は体験していません。現地の人が言うには、冬になると寒くはなりますが、太陽が登っている時間は比較的に過ごしやすい気候になるので、朝早く家を出る時は服装に困ると言っていました。      3、サボテンにとっての日本の気候   日本とメキシコの気候の決定的な違いは湿度です。島国である日本は、常に一定の湿度を保ち、小さな昆虫から大きな哺乳類まで、多種多様な生物が共存しています。 しかし、乾燥地帯で自生している多肉植物やサボテンにとって、日本の気候は湿度過多となり、特に日本の雨季、真夏の高温高湿という環境が苦手です。 多肉植物やサボテンをダメにしてしまう一番の原因は、植木鉢の中で雑菌が繁殖し、根が腐ってしまう「根腐れ」だと言われています。 多肉植物とサボテンの育て方でよく聞く「日光によく当てて、乾いてから水をやる」というのは、別の言い方をすると「土が乾燥している状態を保つ」ということです。 こうやって原産地のイメージを膨らませながら植物と接している時間は楽しいです。いつか、現地の気候を肌で感じながら、お気に入りの植物たちを自然のままの姿で拝見したいです。 都市化が進み、自然と触れ合う機会が減ってきている現代だからこそ、観葉植物のニーズが高まっているような気がします。記事を通し、植物への関心を深めてもらえたら幸いです。

自生地から育て方を想像する

自作のモルタルポット、KANDYPOT(キャンディポット)をつくるようになって3年が経ちました。今年こそはオンラインストアで販売するつもりです。毎年のように言ってる気がしますが。笑 KANDYPOTをきっかけに植物に興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいので、植物とのセット販売も考えています。 植物を置く場所は人によって様々で、水やりの頻度や水分量を数値化するのは困難です。今回は初めて多肉植物とサボテンをお迎えする方に向けて、彼らの自生地から育て方をイメージしてもらえたらと思い、記事を書こうと思いました。     1、多肉植物とサボテンの自生地   多肉植物とサボテンは、本体に水分を貯蔵できる機能を持った乾燥に強い植物です。 多肉植物の多くは南アフリカやケニア、マダガスカル、メキシコ、ペルーなどの乾燥した高原や岩場、海岸などに生息しています。 サボテンの多くはメキシコを中心に北・中・南アメリカ大陸の乾燥した地域に生息しています。 多肉植物とサボテンは基本的に1年を通してほとんど雨が降らず、乾季と雨季がはっきりしている地域に自生しています。雨の降らない間は、本体に貯蔵した水分で過ごしています。      2、たくさんの多肉植物とサボテンの原産地、メキシコの気候   僕はメキシコの中心部に近い「ケレタロ」という町に数ヶ月間滞在したことがあります。初めてメキシコに着いて空港を出たとき、「空気が乾っから」と感じたのが印象的でした。 到着してすぐは雨季でした。日中はカラッとした晴れで、夕方、または夜になると土砂降りの雨が短時間だけ降るといった天気でした。 乾季に移り変わると、日光は非常に強く、日照時間も長くなっていきます。太陽が昇っている時間も長いので、1日が長く感じました。 日中の外出時には必ず日焼け止めを全身に塗っていたので、1ヶ月で1番大きいNIVEAのクリームを1本消費しました。 メキシコの夜は、乾季も雨季も日が落ちると急激に温度が下がります。風が吹く日は湿度も下がり、春でも気温は15~10度まで下がります。僕はケレタロの冬は体験していません。現地の人が言うには、冬になると寒くはなりますが、太陽が登っている時間は比較的に過ごしやすい気候になるので、朝早く家を出る時は服装に困ると言っていました。      3、サボテンにとっての日本の気候   日本とメキシコの気候の決定的な違いは湿度です。島国である日本は、常に一定の湿度を保ち、小さな昆虫から大きな哺乳類まで、多種多様な生物が共存しています。 しかし、乾燥地帯で自生している多肉植物やサボテンにとって、日本の気候は湿度過多となり、特に日本の雨季、真夏の高温高湿という環境が苦手です。 多肉植物やサボテンをダメにしてしまう一番の原因は、植木鉢の中で雑菌が繁殖し、根が腐ってしまう「根腐れ」だと言われています。 多肉植物とサボテンの育て方でよく聞く「日光によく当てて、乾いてから水をやる」というのは、別の言い方をすると「土が乾燥している状態を保つ」ということです。 こうやって原産地のイメージを膨らませながら植物と接している時間は楽しいです。いつか、現地の気候を肌で感じながら、お気に入りの植物たちを自然のままの姿で拝見したいです。 都市化が進み、自然と触れ合う機会が減ってきている現代だからこそ、観葉植物のニーズが高まっているような気がします。記事を通し、植物への関心を深めてもらえたら幸いです。